株式投資のスタートライン

株式投資のスタートライン

 株ってどうやって買えるのですか?そんな質問を何度か聞いたことがあります。
言葉で説明するのですが、次に会った時にどうだったかと尋ねても、投資がスタートしている人はいませんでした。口頭での説明では限界です。よって、口座開設のやり方から株を買うためのスタートラインまで説明したいと思います。

口座開設から最初の投資まで

 まず、証券口座選びから始めます。銀行との強い結びつきがないのであれば、手数料が安く簡単なネットの証券口座が一番です。

主なネットの証券口座

 ここでネット証券を紹介します。証券会社によって違いはありますが、実は大差はありません。それよりも、迷って投資開始時期が遅くなる方がもったいないです。それを踏まえて証券会社を3つほど紹介します。

SBI証券

 国内株式の売買手数料が0円の取引ができます。米国株は通常の取引なら手数料は0.495%です(上限22$)。ただし、各種交付書面をすべて郵送ではなく電子交付に変更する必要がありますが、むしろ電子交付の方が良いので、ハードルは低いです。

楽天証券

 SBI証券とあまり変わりありません。ゼロコースを選択して該当する条件を満たせば国内株式は手数料無料で取引できます。条件も、証券取引に便利なもので、誘導されるままに設定できますので、難しくないでしょう。米国株の手数料もSBI証券と同様です。楽天カードがあるならここで良いでしょう。

松井証券

 ここも国内株式手数料は0円で取引可能です。米国株も同様に、0.495%、最大22$です。

NISAをするならどこも同じ

 ネット証券は、取引が高額になれば手数料の違いが出てきます。しかし新NISAの範囲内で取引するのであれば、どこでもほぼ同じです。設定で間違えて手数料がかかったとしても、大きな額ではないし、慣れてきて余裕が出てから確認して訂正するくらいの気持ちで始めて問題ありません。
 では、実際に口座を開設するまでの手順を押さえていきましょう。

証券口座開設の流れ

 開設は特に難しくないですが、経験がない人ならスラスラとはいかないでしょう。まずは必要書類を整えておきます。

証券口座開設までに必要な書類

 マイナンバーカードが必要です。運転免許証も準備しておきましょう。マイナンバーカードがなければ通知カード+他の身分証明書でも大丈夫です。マイナンバーカードは、ネット申請か、よく見かける証明写真機などから申請できます(どちらも手元に届くまで一か月はかかるようです)。準備できましたら、以下のような流れで口座を開設します。

  1. 口座開設の申込み
  2. 本人確認書類の提出
  3. 口座開設後の初期設定

一つずつ解説していきます。

口座開設申し込み(必要事項の登録)

 住所・氏名・生年月日をなど、必要事項を入力します。NISA口座や特定口座の開設もこの時行うことになります。NISA口座開設は必須です。NISA枠を超えた時は、特定口座(源泉徴収あり※)にすれば確定申告が不要です。登録した後は、ログインIDやパスワードがメールで届きます。(証券会社によっては、各項目の入力前に書類の提出を行う場合があります。)
 また、楽天銀行やSBI銀行などの関連銀行口座の開設を勧められます。銀行口座があれば証券口座への入金に便利ですが、あとで開設するかを考えても良いでしょう。

※(特定口座は、確定申告不要(源泉徴収あり)、または確定申告計算の簡略化(源泉徴収なし)の2種類あります。あとは一般口座ですが、これは投資に慣れてきて、資産をどんどん運用する時に使えます。最初はNISA口座と特定口座を開設しておきましょう。)
(米国株を一般口座または特定口座で取引する場合は、外国税額控除を受けましょう。)

口座開設申し込み(書類の提出)

 マイナンバーカードは、スマホで撮影して送信することができます。証券会社によっては運転免許証が必要な場合もあります。

口座開設後の初期設定

 国籍・職業・勤務先情報など・世帯主・世帯主の職業・振込先などの情報の入力。手数料プランは、手数料をゼロにする方式を選択しておきます。取引額が増えてきた時にプランを再検討すると良いでしょう。配当金受領については、証券口座預かり(株式数比例配分方式)にしておきましょう。その方が投資しやすくなります。あとは、取引パスワード(ログインパスワードとは別)を設定します。だいたいこれで終わりです。今後、初期設定の際の必要事項があれば追記します。

口座開設終了

 口座開設には審査があります。信用取引などは審査機関が長くなる場合があります。ただし、このサイトでは信用取引をお勧めしません。信用取引は、ご自身の判断で行ってください。

実際に投資をする

 まず、買いたい銘柄を探しましょう。ただ、銘柄検索は種類がとても多く面倒です。しかし、調べないで買うことはお勧めできません。しっかり見定めて銘柄を決めて、購入する金額のみ入金すると良いでしょう。

口座入金

 証券会社の関連銀行口座(SBI銀行や楽天銀行など)からの入金が簡単です。また、手数料が無料で入金できる外部の銀行もあります。まずは購入に必要な金額を入金しましょう。
 外国株式を購入する場合は、為替レートも関係してきます。また、計算した購入金額よりも多く準備しないと、資金不足になってしまい買えません(拘束金額)。拘束金額は、取引終了後に正確に計算され返金されます。

株の購入

 日本株の場合の通常取引は100株単位で取引されますが、最近では1株からでも売買できる銘柄がたくさん出てきました。1株購入の場合は、手数料や取引の時間が通常と異なる場合がありますので、確認しておきましょう。
 米国株1株ずつ購入できますが、日本株より大きく値動きします。さらに為替の影響を受けるため、ハイリスクです。注意して購入しましょう。
 また、単一の銘柄と混ざってパッシブ投資商品があります。日本国内の指数に連動した商品は日本で購入し、米国株の指数に連動した商品は米国株取引で購入しましょう。日本国内でも米国株の指数連動商品が買えますが、経費率(保有会社の取り分)が高くなります。この辺りは、別なところで詳しく説明します。

※手数料は証券会社の取り分で、経費率はその銘柄を保持する会社の取り分のこと。別物です。

積み立てNISA

 これは、NISAの範囲内(年間120万円)で投資額を決めて定期的に投資する方法です。簡単なのに実用的です。例えば、毎月1万円と設定しておけば、指定した運用商品を毎月1万円分購入してくれます。これは、株価が安い時に多く購入して高い時にあまり買わないという手法(ドルコスト平均法)を自動で行うことになります。好きなタイミングで購入するよりも、リスクが低くなる方法ですので、おススメです。ただし、購入を自動にしている分、経費率が少し高くなります。

その他の確認事項

 ここまでで株を買うことができるようになったと思います。株を持つと、値動きがとても気になるようになります。しかし、値動きに必要以上に過敏になってはいけません。一時の大きな値動きは、下手な投資家を惑わす以外の何物でもありません。ただし、倒産により損害を受けることはありますので、一つの株に全財産をつぎ込むことはせず、分散投資を行いましょう。さらに言えば、積み立て投資の長期投資ほど簡単なのに成果が安定している投資方法はありません。
 もちろん、長期投資でも完全に放置はあまりお勧めしません。証券会社からのお知らせもありますし、規約変更に同意しないと新たな取引ができなくなることもあります。時々値動きをチェックしたり、1年~数年に一度は株価と国内や世界情勢の関係を見たり、投資先の状態を確認しましょう。

 株式投資はリスク商品です。ただし、リスクを恐れていてはリターンはありません。
さあ投資しましょう。